2017年01月14日

ドキュメンタリー映画「かけはし」製作経緯(2017年2月公開予定!)

2001年1月26日、新大久保駅で、線路に転落した方を助けようとして、留学生のイ スヒョンさんとカメラマンの関根史郎さんが共に帰らぬ人となりました。今年の1月26日で、あれから16年が過ぎようとしています。亡くなられた3名の方々のご冥福を改めて心よりお祈り申しあげます。


イ・スヒョンさんが私たちの心に残したものとは?「 母国と日本の架け橋になりたい」との思いを胸に、さまざまな国や地域から来日している人々の姿を通して、国籍を超えた人と人との心の「かけはし」を描いていきたいという思いからドキュメンタリー映画『かけはし』を製作し、2月より劇場公開がスタートします〜!本日より、日程の決まったところから情報公開させていただきます。


30年程前、アメリカの学校等で10フィート運動でつくられた「にんげんをかえせ」等の原爆映画を上映し、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝える草の根ボランティア活動に参加した経験から、国境を越え普遍的なメッセージを伝えていく上で、異文化の相互理解を深めていくことの大切さを痛感致しました。


帰国後、日本語を学ぶ外国人向け雑誌の編集長をしていたこともあり、約30年間、異文化間コミュニケーションをテーマに活動する中で、今も強く感じていることは、「言葉の通訳だけではなく、心の通訳の大切さ」です。


留学生にとって最初の一歩である日本語学校の存在はとても大切なもので、言葉を教えるだけではなく、まるで我が子を見守るように留学生に接しておられる日本語学校の先生方の姿に、心打たれ感動することがこれまでたくさんありました。


新大久保駅に転落された方を救おうとして亡くなられたイ スヒョンさんも、大きな夢を抱いて日本語学校に留学していた一人でした。


私は、スヒョンさんに直接お会いしたことはありませんが、これまで異文化交流プロジェクトを通して交流のあった日本語学校に通っていた学生の一人がスヒョンさんでした。関係者の方からお電話をいただき、新大久保駅での事故を知らされた時の衝撃を今も忘れることができません。


新大久保での事故の翌年、スヒョンさんが大好きだった富士山に、母校の学生さんや様々な国から日本にやって来た世界の人々、そして日本人の皆さんと共に、みんなで一緒に登りました。自然に触れながら、一歩一歩みんなで一緒に歩いていくことで、国籍を越えて広がる友情の素晴らしさに感動しました。その後、ハルラ山やクムジョン山への登山も行われました。

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朗読と歌で伝える公演活動、誰もが参加して表現できるオープンマイク等で募金を募り、スヒョンさんの頭文字をとって名付けられた特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会を通して、芸術方面に進学を希望する日本語学校生を弊社ミューズの里で応援してまいりました。「第1章」に登場する音楽の先生として活躍中の謝長恩さんは、「ミューズの里」奨学生として同奨学会より選ばれ、その後もずっと交流を続けている留学生の一人です。台湾からの留学生だった謝長恩さんは、日本語学校を卒業後、東京芸術大学に進み、今は自由が丘にある玉川聖学院の音楽の教師として中高生の指導をしています。

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▲音楽監督を務める伊藤茂利。特定非営利活動法人エルエスエイチアジア奨学会より選ばれた、芸術方面に進学を希望する「ミューズの里」奨学生への授与式にて。


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▲玉川聖学院の音楽の教師として活躍中の謝長恩さん



また、主題歌『かけはし』は、命日の日に行われた朗読劇やピース登山の交流会、日本語学校語学留学生の祭典や奨学会授与式の懇親会などで、国籍や世代を超えてみんなで一緒に歌い継いできた楽曲でもあります。

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▲朗読劇、日本語学校の祭典、ピース登山、「がんばれ!留学生」チャリティーライブ等でこれまで歌い継がれてきた歌が「かけはし」の主題歌として第1章のラストに流れます。


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▲スヒョンさんのご両親
奨学金授与式後の懇親会にて。奨学生のみなさんと一緒に「かけはし」を歌う。



世界を見渡せば、憎しみの連鎖によるテロなども広がっている中にあって、母国と世界の架け橋となっていく留学生の存在が、国際社平和の実現に貢献していく存在となっていくよう、ホスト国の日本に住む一人として、微力ではありますが、何かできることはないか? そんな想いの中で、この度のドキュメンタリー映画『かけはし』製作をスタートしました。


I am a Bridge! 国籍・民族・文化・習慣・世代などさまざまな違いを超えて、「人は誰もが心と心を繋ぐかけはしとなれる!」。これは、『かけはし』の取材を通して出会った世界の若者たちの姿から強く感じたことです。

母国に帰った後も、日本がもう一つの故郷として愛される国であったなら、そして出会いによって生まれる新しい視点がより多様な可能性と心豊かな社会を生み出しうるのなら、世界の人々と繋がり育まれる友情は、平和で魅力ある日本と世界を創り出していくことでしょう。


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▲ イ スヒョンさんのご両親と共に



ドキュメンタリー映画『かけはし』は、日本と母国のかけはしとなる留学生を応援しています〜!
上映に向けて、皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。


※ 2017年2月3日(金)18:00より、日本記者クラブ様の主催による記者の皆様への試写会が予定されています。劇場公開、自主上映のスケジュールは、近日中にアップしてまいります〜!宜しくお願い申し上げます。
posted by かけはし at 21:21| 最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする